フランスの印象派の画家エドガー・ドガの展覧会『ドガ展』が、12月31日まで神奈川・横浜美術館で開催されている。
冷静さと機知をあわせ持ち、客観的な視点で近代都市パリの情景を描き残したドガ。屋外で光と色彩に満ちた風景画を描いた多くの印象派の画家達とは異なり、彼は主にアトリエの中で作品を制作。踊り子や馬の一瞬の動きや、都市の人工的な光をテーマに知的で詩情あふれる世界を築いたことで、近代絵画の可能性を大きく切り開いた画家だ。
同展は、ドガの回顧展として国内では21年ぶりに開催されるもの。オルセー美術館の全面的な協力を得て、ドガの名品46点に、国内外のコレクションから選りすぐった貴重な作品を加え、初期から晩年にわたる約120点を紹介する。なお、ドガが描いた踊り子の中でも傑作として名高い『エトワール』が初来日を果たしている点も見逃せないだろう。
『ドガ展』
2010年9月18日(土)~12月31日(金)
会場:神奈川県 横浜美術館
時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで開館、入館は閉館の30分前まで)
休館日:毎週木曜(12月23日、12月30日は開館)
料金:一般1,500円 大高生1,200円 中小生600円
(画像上:エドガー・ドガ ≪エトワール≫ 1876-77年 オルセー中術館 ©RMN(Musée d’Orsay)/Hervé Lewandowski/distributed by AMF-DNPartcom、画像中:エドガー・ドガ ≪バレエの授業≫ 1873-76年 オルセー美術館 ©RMN(Musée d’Orsay)/Hervé Lewandowski/distributed by AMF-DNPartcom、画像下:エドガー・ドガ ≪浴盤(湯浴みする女)≫ 1886年 オルセー美術館 ©RMN(Musée d’Orsay)/Hervé Lewandowski/distributed by AMF-DNPartcom)