日本の若手注目アーティストたちが韓国の地でパフォーマンスを繰り広げる『Out of Place ,Out of Time, Out of Performance』が、10月8日より11月6日の期間にナム・ジュン・パイク・アートセンター(ヨンイン市)で開催。会期中にはネット生中継も行われる。
同会場は、韓国出身で「ビデオアートの父」と呼ばれた故ナム・ジュン・パイクの業績を讃え2008年に開館した新進施設。そのパイクが80年代に手がけたサテライト・アートとは、同時刻に地球上の各所で行われるパフォーマンスを衛生ライブ中継で繋ぎ、世界中に届けるもの。今回の企画では、既存の表現カテゴリーに収まらない日本人アーティスト5組が同センターを訪れ、パフォーマンスを敢行。さらにこれをインターネット上でリアルタイム配信する。
気になる出演陣は、旧式のオープンリール・デッキなどを「楽器」として自在に操る和田永、殴り合いとダンスが融合したようなパフォーマンスを街中で展開するcontact Gonzo、スピーカーや廃材を素材にした音のインスタレーションとパフォーマンスで活躍する梅田哲也。また、ニューヨークを拠点に日常世界のフィールド・レコーディングや写真プロジェクトを続ける恩田晃、そして人間の表情を電気信号で音楽と同期させるなど斬新なアイデアで注目されるメディアアートの鬼才、真鍋大度も参戦する。企画担当の小沢康夫は日本での『HARAJUKU PERFORMANCE +Special』の仕掛人として知られるプロデューサーだ。
「いま、ここ」でしか体感できなかったパフォーマンス芸術を、国境を越えて世界中に届けたナム・ジュン・パイク。その理念を受け、現代では多くの人々が活用できるネット中継でこれを再解釈する試みとしても注目される。
Nam June Paik Art Center Performance Project
『Out of Place, Out of Time, Out of Performance』
2010年10月8日(金)~11月6日(土)の毎週金・土曜日
時間:18:00~
会場:韓国 ヨンイン市 ナム・ジュン・パイク・アートセンター
スケジュール:
10月8日(金)、10月9日(土)出演:和田永
10月15日(金)、10月16日(土)出演:contact Gonzo
10月22日(金)、10月23日(土)出演:梅田哲也
10月29日(金)、10月30日(土)出演:恩田晃
11月5日(金)、11月6日(土)出演:真鍋大度
※11月6日にはシンポジウムも開催予定(最新情報は公式サイト参照)