SHIMURABROS.が京都で初個展、代表作と世界の映像史を題材にした新作も

ユカとケンタロウの姉弟による映像ユニット、SHIMURABROS.の京都初個展が、10月30日までタカ・イシイギャラリー京都で開催されている。

新たな映像装置の発明によって既存の枠を超えたイメージの実体化を企て、国内外で作品の発表を行っているSHIMURABROS.。同展では、彼らの代表作と言える映像インスタレーション『X-ray train』、そして今回のために新たに制作された『映画なしの映画』『日本橋』など、合計3シリーズを紹介する。

『X-ray train』は、最先端の医療用CTスキャンの技術を応用して撮影した蒸気機関車の映像が、コンピューター制御によって12枚のスクリーンを駆け抜けるという未知の映像装置だ。作中には、1895年にパリで開かれた世界初の映画上映会で披露された、映画の父と呼ばれる発明家・リュミエール兄弟の作品の名場面も登場。21世紀の現代において、映画というものを初めて見た当時の驚きに匹敵するような映像表現をいかにして創りだすかに挑む。

さらに新作『映画なしの映画』では、世界の映画史に伝説として語り継がれているある実験を題材にするなど、映像の歴史から自らの映像表現の在り方を照らし出し、新たな表現の実験に次々と挑み続ける姿勢が一貫した展覧会となっている。

SHIMURABROS.
『映画なしの映画』

2010年9月24日(金)~10月30日(土)
会場:京都府 タカ・イシイギャラリー京都
時間:11:00~19:00
定休日:日、月、祝日

(画像:©SHIMURABROS.“X-ray train”2008(Courtesy of Taka Ishii Gallery))

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