浦沢直樹と長崎尚志が手塚治虫の『鉄腕アトム』内の1エピソードを漫画化した作品『PLUTO』が、ハリウッドで実写CG映画化されることがわかった。
『PLUTO』は、『鉄腕アトム』のエピソード『地上最大のロボットの巻』をリメイクした作品。人間とロボットが共生する時代に起きたロボット破壊事件をきっかけに、ロボットの破壊を企む敵との争いが描かれている。なお、単なるオマージュ作品ではなく、原作で脇役として登場したドイツの刑事ロボット「ゲジヒト」を主人公にするなど、浦沢作品としてのアレンジが施されている点が特徴だ。第9回手塚治虫文化賞マンガ大賞、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したほか、日本国内では850万部以上が売れているベストセラーだ。
同作の製作を担当するのは、映画『アイス・エイジ』『ロボッツ』『ホートン ふしぎな世界のダレダーレ』などを手掛けたイルミネーション・エンターテインメント。スタッフやキャストなどはまだ明らかにされていないが、世界中にファンを持つ作品だけに、今後の展開に注目が集まりそうだ。