芥川賞作家・中上健次の最後の長編作品を映画化した『軽蔑』が、2011年全国で公開される。
名家の一人息子として生まれながら、上京して賭博に明け暮れる暮らしをしていたカズは、新宿歌舞伎町のポールダンスバーでNO.1の踊り子・真知子と出会う。熱烈に魅かれあった2人は、カズの故郷で新しい生活を始めるが、父親をはじめ周囲は2人の関係を認めようとしない。「愛しているけど、ここじゃ一緒にいられない」と東京へ去る真知子、賭博に溺れるカズ、そして再び一緒になった2人を待ち受けていたのは過酷な運命だった。
原作は中上健次の同名小説。没後18年経った今でも圧倒的な力を持つ中上による異色のラブストーリーを元に、高良健吾、鈴木杏のW主演により、愛し合うがゆえに引き裂かれていく壮絶な純愛を描く。監督は『ヴァイブレータ』『やわらかい生活』の廣木隆一。
『軽蔑』
2011年、全国劇場公開予定
監督:廣木隆一
原作:中上健次『軽蔑』(角川文庫)
キャスト:
高良健吾
鈴木杏
大森南朋
忍成修吾
村上淳
根岸季衣
田口トモロヲ
緑魔子
小林薫
ほか
配給:角川映画