小説家の朝吹真理子や間宮緑、文芸評論家の坂上秋成、編集者、大学院生といったメンバーで立ち上げられたイベント『シミローグ公開読書会』が、11月20日に東京・秋葉原の3331 Arts Chiyodaで開催される。
「紙魚(しみ)」と「dialogue(対話)」をかけあわせ、「紙の本/電子の本を咀嚼=精読し、語り合う」をコンセプトにクローズドの集まりを続けてきた同イベントが、今回初めて一般参加者を交えた公開読書会とトークショーを行う。
当日は2部構成となっており、1部では、デビュー作『流跡』で第20回ドゥマゴ文学賞を受賞した朝吹真理子と、待望の新作『人間小唄』『どつぼ超然』を発表した町田康が、「読むこと」をめぐってトークショーを展開。
続く2部では、朝吹の選んだ『宇治拾遺物語』、町田の選んだ安部公房の短篇『無関係な死』『なわ』という課題図書を巡り、参加者も交えたディスカッションを行う。書き手と読み手が本を通じて交流する、貴重な機会となるだろう。
予約は「シミローグ」のオフィシャルブログにて受付中。なお同ブログには、コンセプトの説明などが非常に丁寧に綴られているので、読書会に敷居の高さを感じてしまっている人も是非一度読んでみてほしい。
『シミローグ公開読書会』
2010年11月20日(土)15:00~18:00(開演 14:45)
会場:東京都 秋葉原 3331 Arts Chiyoda内マルチスペース
第1部出演:
町田康
朝吹真理子
第2部出演:
朝吹真理子(小説家)
間宮緑(小説家)
坂上秋成(文芸評論家)
明石陽介(『ユリイカ』編集者)
浅井茉莉子(文芸誌編集者)
北原美那(編集プロダクション勤務)
淵田仁(一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程)
窪木竜也(「早稲田文学」編集)
定員:50名
料金:1,200円
(画像上:町田康、画像下:朝吹真理子)