中華圏の2大映画界が手を組み完成させたSFカンフーアクション『カンフーサイボーグ』が、2011年1月より東京・シアターN渋谷ほか全国で公開される。
舞台は西暦2046年。田舎の警察署長タイチョンのもとに、政府が開発したサイボーグ警官、K1が極秘配属される。徐々に田舎の生活に馴染んでいくK1の前に、彼と同様に開発されながら、自己の意識に目覚め研究所を逃走した新型サイボーグK88が現れる。2人が激しい死闘を繰り広げる最中、そこに巻き込まれたタイチョンが死亡。K1はタイチョンの死を隠すために、彼をロボット化してしまった。
アクション映画で世界的にも有名な香港映画界と、21世紀に入り飛躍的な経済発展で年間400本もの作品を生み出している中国映画界。同作は、エンタテインメントの雄とも言えるこの2つが手を組み、『バットマン』『スパイダーマン』といったハリウッド映画と並ぶ、いかにも中国的なSFヒーローを作るべく生み出された作品だ。
監督は、『恋する惑星』『天使の涙』の製作者としても知られる香港エンタメの奇才、ジェフ・ラウ。『トランスフォーマー』や『鉄腕アトム』、『アイアンマン』などを意識した造形や、キョンシーロボやサイボーグヌンチャクといった中華的な発想を登場させ、彼の得意分野であるパロディー要素をふんだんに盛り込んだ、奇抜な映像化に成功している。
出演は、元オリンピック水泳香港代表でもある人気アイドルスターのアレックス・フォン、『レッドクリフ』の実力派俳優フー・ジュンらが名を連ねている。
『カンフーサイボーグ』
2011年1月新春よりシアターN渋谷ほか全国ロードショー
監督・脚本:ジェフ・ラウ
出演:
アレックス・フォン
フー・ジュン
スン・リー
カン・ウェイ
ロナルド・チェン
ウー・ジン
エリック・ツァン
ロー・カーイン
配給:竹書房
(画像:©2010 National Arts Films Production Limited)