12月19日まで東京・東京国立近代美術館で開催中の展覧会『鈴木清写真展 百の階梯、千の来歴』の特設サイトで、鈴木清の作品にインスパイアされた書き下ろしのエッセイが公開されている。
写真作品を生み出すだけでなく、生前に出版された自身の写真集をほぼすべて自費出版で制作するなど、レイアウトから編集まで独自の世界観を展開した鈴木清。そんな彼の作家性や作品を顧みるうえで、「書物」は重要なキーワードといえるだろう。
展覧会の開催にあわせて鈴木の作品にエッセイを添えたのは、町田康(小説家)、小野正嗣(フランス語圏文学研究者)、小沼純一(音楽・文化批評家)、石川直樹(写真家)の4名。それぞれのエッセイがもつキーワードは、様々な要素が交錯する鈴木の作品世界を読みとくヒントになりそうだ。
現在は、3つのエッセイが公開中。特集の最後を飾る石川のエッセイは11月中の掲載を予定している。
『鈴木清写真展 百の階梯、千の来歴』
2010年10月29日(金)~12月19日(日)
会場:東京都 竹橋 東京国立近代美術館 ギャラリー4(2F)
時間:10:00~17:00(金曜日は10:00~20:00)※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日
料金:一般420円 大学生130円
(画像上:鈴木清〈夢の走り〉より 1983年、画像中:鈴木清〈流れの歌〉より 1971年、画像下:鈴木清〈天幕の街〉より 1982年頃)