新しい絵画の世界を開く7人の現代画家たち、原初的な場所に続くオムニバス展

7人の現代画家たちの世界をオムニバス形式で紹介する『プライマリー・フィールド II絵画の現在─七つの〈場〉との対話』が、神奈川・神奈川県立近代美術館 葉山で12月4日から開催される。

同展は、2007年に開催された『プライマリー・フィールド』展のシリーズ企画第2弾。タイトルの「プライマリー・フィールド」とは、「基本的な場所」もしくは「原初的な場所」を意味する。会場となる神奈川県立近代美術館 葉山の海を望む白い展示室は、その場所自体が「原初的な場所」に通じるかのような静かな空間。参加作家である高橋信行、小西真奈、保坂毅、三輪美津子、東島毅、伊藤存、児玉靖枝らの絵画が展示され、連続した7つの個展のようになっている。

文化がひとつの転換期を迎えているかに思える昨今、様々な制度の解体と再構築が試みられ、「絵画」というフィールドでもそれが問われているといえる。同展で取り上げる7人の画家たちはこうした時代の中で、すでに確立されてきた過去の絵画に憧憬や畏怖の念をもちつつも、新しい絵画の世界を開こうとする視座をもっている。

現在の絵画を起点として響きあう何かを発見することで、21世紀の絵画の新たな課題を感じとることができるだろう。

『プライマリー・フィールド II 絵画の現在─七つの〈場〉との対話』

2010年12月4日(土)~2011年1月23日(日)
会場:神奈川県 神奈川県立近代美術館 葉山
時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(ただし1月10日は開館)、12月24日(金)、12月29日(水)~1月3日(月)、1月11日(火)
料金:一般900円 20歳未満と学生750円 65歳以上450円 高校生100円 中学生以下および障害者手帳をお持ちの方は無料

『沢山遼(美術批評家)と是枝開(担当学芸員)によるギャラリー・ツアー』

2010年12月23日(木・祝)
時間:14:00~15:00
※申込不要、無料(ただし観覧券が必要)

(画像上から:小西真奈《浄土 2》 2007 年 静岡県立美術館寄託 撮影:木奥惠三 Courtesy of the artist and ARATANIURANO、伊藤 存《 Picnic》 2000年 国立国際美術館蔵、児玉靖枝《 気配―萌木》 2008年 個人蔵、東島 毅《 ここにある歴史について》 《通り過ぎる場所としての絵画》 2006年 作家蔵)

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