巨匠ジャック・タチの遺稿をショメがアニメ映画化、ジブリ提供で公開へ

フランスの喜劇王ジャック・タチが娘へ遺した幻の脚本を元に、フランスの映画監督シルヴァン・ショメがアニメーション化した映画『イリュージョニスト』が、2011年3月26日より全国公開される。

舞台は、ロックやテレビが世界を席捲し、時代が激変していた1950年代のパリ。時代遅れのマジックを披露する老手品師タチシェフは、昔の人気を失い、場末のバーでドサまわりの日々を送っていた。彼はある日、スコットランドの離島の片田舎のバーで貧しい少女アリスと出会う。手品師のことを魔法使いと信じ、島を離れるタチシェフを追う彼女に、彼は生き別れた娘の面影を見る。2人は言葉が通じないながらもエジンバラの片隅で幸せに満ちた暮らしを始めるが、時代遅れの彼に仕事は無く、やがてアリスは成長して恋を知る。

監督を務めるのは、アカデミー賞にノミネートされた大ヒット作『ベルヴィル・ランデブー』を代表作に持つシルヴァン・ショメ。オリジナル脚本はジャック・タチによるもので、半世紀にもわたり国立映画センターに眠っていたが、彼の娘ソフィアの手によって、今回タチを敬愛して止まないショメの手に委ねられることとなった。

「『イリュージョニスト』は、アニメーションが成し得る限界を押し広げた。そして、自分自身の限界も。僕は登場人物たちに魅了され、もう何度も観ているのに、ラストでは今でも感動し涙が出てくる。」と語るショメが、儚くもあたたかい人生の物語を詩情豊かに描く。

『イリュージョニスト』

2011年3月26日(土)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
監督・脚色・キャラクター・デザイン:シルヴァン・ショメ
オリジナル脚本:ジャック・タチ

声の出演:
ジャン=クロード・ドンダ
エルダ・ランキン
ほか

配給:クロックワークス、三鷹の森ジブリ美術館

※情報公開後に公開日が決定しました

(画像:©2010 Django Films Illusionist Ltd / Ciné B / France 3 Cinéma tout droits réservés)

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