楽器「メロトロン」のドキュメンタリー映画『メロトロン・レジェンド~チェンバリンとメロトロンの数奇な物語』のDVD化を記念した上映会が、12月16日から4日間にわたり東京・渋谷のアップリンク・ファクトリーで開催される。
メロトロンはフルートやストリングスなどの楽器音や、様々な効果音まで再生可能にした初期のサンプルプレイバックキーボードとして知られ、多くのプログレミュージシャンに愛されてきた。1986年に販売会社が倒産するが、1999年には新型メロトロンが発売されるなど数奇な運命を辿りながら、現在に至るまで様々な音楽を支え熱狂的な信者を生み出してきた。
これまでに、The Beatles“ストローベリー・フィールズ・フォーエバー”や、The Moody Blues“サテンの夜”、King Crimson“クリムゾンキングの宮殿”などのロックの名曲に用いられたほか、Paul Weller、Oasis、Radiohead、Tim Christensen(Dizzy Mizz Lizzy)、Vincent Galloらも楽曲に取り入れるなどメロトロンに魅了されてきた。同映画ではメロトロンの秘密を、当時の事を知る関係者や開発者の息子、ミュージシャンたちのインタビューを交えて描き出している。
上映会の会期中には、同作の監督を務めるディアナ・ディルワースによる舞台挨拶や、Base Ball Bearの関根史織や元ヒカシューの井上誠らを招いたトークショーも開催。メロトロンアーカイブス社のマーカス・レッシュによる関係者の「非売品メロトロンTシャツ」の販売も予定されており、会場には本物のメロトロンも登場する。
『メロトロン・レジェンド~チェンバリンとメロトロンの数奇な物語』DVD発売記念上映会
2010年12月16日(木)~12月19日(日)OPEN 19:00 / START 19:30
会場:東京都 アップリンク・ファクトリー
料金:1,500円(1ドリンク付)
『トークショー』
2010年12月18日(土)作品上映後
ゲスト:
井上誠(元ヒカシュー)
高宮洋史(『メロトロン・レジェンド~』日本語字幕監修)
※ディアナ・ディルワース監督舞台挨拶も予定
2010年12月19日(日)作品上映後
ゲスト:
岩本晃市郎(『ストレンジ・デイズ』編集長)
関根史織(Base Ball Bear)
『メロトロン・レジェンド~チェンバリンとメロトロンの数奇な物語』
監督:ディアナ・ディルワース
音楽:
ブライアン・キーヒュー(ムーグ・クックブック)
マティアス・オルソン(パインフォレスト・クランチ)
主な出演者:
ブライアン・ウイルソン(ビーチ・ボーイズ)
マイク・ピンダー(ムーディー・ブルース)
イアン・マクドナルド(キング・クリムゾン)トニー・バンクス(ジェネシス)
パトリック・モラーツ(レフュジー、イエス、ムーディー・ブルース)
ロッド・アージェント(ゾンビーズ)
トニー・アイオミ(ブラック・サバス)
リック・ニールセン(ヒューズ、チープ・トリック)
マティアス・オルソン(アングラガルド、パインフォレスト・クランチ)
ミッチェル・フルーム(プロデューサー、ラテン・プレイボーイズ)
クラウディオ・シモネッティ(ゴブリン)
ジェシー・カーマイケル(マルーン5)
マシュー・スイート
アル・クーパー
ほか