自ら理想とする介護を実現しようと奮闘する若者たちの姿を記録したドキュメンタリー映画『9月11日』が、12月18日からポレポレ東中野にて公開される。
今年9月11日、広島に自らを「介護バカ」と呼ぶ若者たちが集結し、イベント『Love&Peace&Care 2010 in ヒロシマ~介護バカの集い~』を開催した。『9月11日』はそのイベントの様子と、若者たちが古い世界を壊そうと立ち上げた7つの施設・事業所の日常を追った作品だ。
イベントでは、介護だけにとどまらず、歴史、文化、哲学と縦横無尽にトークセッションが繰広げられる。人が老い、死ぬということと日々向き合い続けている彼らが紡ぐ言葉は、新しい生き方、新しい価値観の創造を予感させる。
監督は、『ただいま それぞれの居場所』で介護現場の今と希望を描き、2010年度文化庁映画賞「文化記録映画大賞」を受賞した大宮浩一。イベントの開催からわずか3ヶ月という異例のスピードで完成・上映される同作には、21世紀初頭、現在進行形の「静かな革命」が、生々しく息づいている。
『9月11日』
2010年12月18日(土)~2011年1月14日(金)、ポレポレ東中野にてロードショー
企画・監督:大宮浩一
出演:
藤渕安生
細川鉄平
武井桂子
高橋知宏
池内大輔
石井英寿
伊藤英樹
2010年9月11日ヒロシマの夜に集まったみなさん
ほか
配給・宣伝:東風
(画像:©Love, Peace&Care Connection)