製作費わずか45ポンド(約5940円、2010年12月現在)で作られたイギリスのゾンビ映画『コリン LOVE OF THE DEAD』が、2011年3月5日よりヒューマントラストシネマ渋谷にて公開される。
舞台は、ゾンビの発生によって社会が破綻し、パニックに陥ったロンドン。青年コリンは、蘇った死者に腕を噛まれゾンビとなってしまう。朦朧とする意識の中、ただひたすらある場所へ行かなければならない衝動に駆られて街に出た彼は、ゾンビ狩りを楽しむ人間たちに襲われる恐怖に晒されながらも、微かに残る記憶をたどって恋人ローラとの思い出の場所を目指す。
低予算映画とは思えない完成度の高さで国際マーケットで話題騒然となった同作は、レインダンス映画祭の最優秀マイクロ・バジェット映画賞をはじめ数々の映画祭で賞を獲得。監督、製作、脚本、撮影、編集を1人で手がけるのは、演出力を評価され、すでにハリウッドからのオファーも集まっている注目の新鋭マーク・プライス。壊れゆく世界の中を彷徨するコリンの姿を切なくも哀しく、そして衝撃的に描いている。
『パラノーマル・アクティビティ』など、世界で低予算映画が注目される中、本作は間違いなく映画史上最も低予算による作品であり、国際的ゾンビブームにおけるゾンビ映画史上でも重要な作品といえるだろう。
『コリン LOVE OF THE DEAD』
2011年3月5日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷にてロードショー
製作・監督・脚本・撮影・編集:マーク・プライス
出演:
アラステア・カートン
デイジー・エイトキンズ
リアンヌ・ペイメン
配給:エデン
(画像:©2008 NOWHEREEAST FILM PRODUCTIONS)