革新的な作品の発信地として国際的に知られるベルリンの劇場「HAU」で生まれ、近年のドイツで大きな注目を集めた3作品を紹介する『世界の小劇場~Vol.1 ドイツ編~』が、神奈川・KAAT神奈川芸術劇場にて2011年2月19日から上演される。
『世界の小劇場』は、毎回異なる国や都市にフォーカスし、その地域において実験的、革新的、国際的なアーティストの発信源となっている劇場を紹介。異なる環境で生活しているわたしたちの生活と地続きであるかもしれないという可能性を探求する試みだ。日本と世界のネットワークを結び、日本の舞台芸術家の活動を促進、相互交流を活性化することを目的としている。
今回の公演では、ドイツの劇場特有のスタイルであるレパートリーシアターから生まれた作品ではなく、インディペンデントに活動しているカンパニーが発表した作品にこだわってセレクト。また、日本特有の固有名詞となっている「小劇場」演劇が、世界の状況と呼応する広がりを生み出すよう、ドイツの今を象徴する「小劇場」作品にフォーカスを当てている。
上演作品は、ゼロ歳で白人家庭に養子にとられた韓国人女性のアイデンティーを巡る物語を描いたRimini Protokoll(リミニ・プロトコル)の『Black Tie』、父子のコミュニケーションが重層的にからみあい、現実的な諸問題について語られるShe She Pop(シー・シー・ポップ)の『TESTAMENT(遺言/誓約)』、そして、激動の20世紀に政治と音楽という異なる分野で歴史に名を刻んだ、ウラジミール・レーニンとジョン・レノンの共通点を問いかけるandcompany&Co.(アンドカンパニー&Co.)の『MAUSOLEUM BUFFO(道化の霊廟)』の3作品。
チケットはprecog ウェブショップと、チケットかながわにて12月11日より先行発売、12月18日より一般発売がスタートする。
『世界の小劇場~Vol.1 ドイツ編~』
2011年2月19日(土)~2月27日(日)
She She Pop(シー・シー・ポップ)
『TESTAMENT(遺言/誓約)』
2011年2月19日(土)19:30~
2011年2月20日(日)18:00~(アフタートークあり)
会場:神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場中スタジオ
Rimini Protokoll(リミニ・プロトコル)
『Black Tie(ブラック・タイ)』
2010年2月25日(金)19:30~
2010年2月26日(土)18:00~
2010年2月27日(日)15:00~(アフタートークあり)
会場:神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ
andcompany&Co.(アンドカンパニー&Co.)
『MAUSOLEUM BUFFO(道化の霊廟)』
2011年2月26日(土)15:00~(アフタートークあり)
2011年2月27日(日)18:00~
会場:神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場中スタジオ
料金:一般2,800円 学生2,000円 当日3,200円 通し券7,500円(限定30名) 1日券 5,000円(限定 50名)
(画像上から:Rimini Protokoll“Black Tie” ©HAU、She She Pop“TESTAMENT” Photo: Doro Tuch ©She She Pop、Andcompany&co“Mausoleum Buffo”、Andcompany&co“Mausoleum Buffo”)