東京と福岡を足場に音楽活動を続けるシンガーソングライター、倉地久美夫のドキュメンタリー映画『庭にお願い』が、3月5日より池袋シネマ・ロサにて公開される。
1964年、福岡県に生まれた倉地は、高校時代から多重録音による音楽制作を開始。混成合唱団、身体パフォーマンス、映像、ダンスとのセッションへの参加など様々な活動を経て築き上げられた独自の歌声とメロディ、そして不可思議なギターの音色は、多くの人を魅了し続けている。また、多数のミュージシャンとの共演歴を持ち、特に1990年代半ばから断続的に続けている菊地成孔、外山明とのトリオには称賛の声が多い。
『庭にお願い』は、あまりにも独特ながら、人の心を惹きつけてやまない倉地の音楽世界の秘密に迫る作品。監督を担当したのは、『乱暴と待機』『パンドラの匣』のほか、菊地成孔、相対性理論らのPVでも注目を集める冨永昌敬。同作は自身初のドキュメンタリー映画となる。
劇中では、倉地の世界観に魅了された元『ユリイカ』編集長・須川善行のほか、冨永自らが菊地成孔、岸野雄一、石橋英子など倉地をリスペクトするミュージシャンへのインタビューも行っている。そのほか、倉地、菊地、外山のトリオによる白熱のライブや、倉地のルーツに迫る貴重なアーカイブ映像なども登場し、音楽の素晴らしさだけでなく、彼の魅力に迫るほど謎が深まる、奇妙で愛おしいドキュメンタリー作品となっている。
『庭にお願い』
2011年3月5日より池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開
撮影・編集・監督:冨永昌敬
出演:
倉地久美夫
菊地成孔
外山明
石橋英子
岸野雄一
田口史人
須川善行
ほか
配給:SPOTTED PRODUCTIONS