フリーミュージック集団「ギャーテーズ」のドキュメンタリー映画『FREAK OUT』が、3月5日から東京・新宿K'Sシネマ、渋谷アップリンクで公開される。
1995年に結成されたギャーテーズは、先天性な知的障がい者である3人の清僧と、高橋ヨーカイ(ex.裸のラリーズ)、石塚俊明(頭脳警察)ら多数のミュージシャンで構成されるバンド。即興演奏を中心に、清僧3人がフロントに立つというアバンギャルドなスタイルでライブパフォーマンスを展開している。
『FREAK OUT』は、ギャーテーズのメンバーである静岡・弘願寺2代目住職の角田大龍が入院したことをきっかけに、3人の清僧達が不器用に寺での生活を営む姿から、ギャーテーズの復活ライブ当日までを追った記録映像作品。また、バンドの軌跡だけでなく、ニューヨークから帰国した弘願寺の創設者である韓国人の釋弘元(和上)との間に起った苦境に喘ぐ寺の再建に伴う、「日韓日朝問題」が歴史的背景に絡んだ複雑な文化意識をも描き出している。
監督は、石井輝男監督のもと映像制作を学び『石井輝男FANCLUB』で劇場デビューを果たした矢口将樹。現在Youtubeに公開されている予告編からは、ギャーテーズのライブの様子をはじめ、メンバーの前に突き付けられた「音楽活動と修行」という問題を垣間見ることが出来る。
『FREAK OUT』
2011年3月5日から新宿K'Sシネマ、渋谷アップリンクでロードショー
監督・撮影・編集:矢口将樹
出演:
ギャーテーズ(角田大龍[Syn,Key]、小山大僑[Vo]、大久保弘順[Vo]、荒川大愚[Cl]、高橋ヨーカイ[Ba/ex.裸のラリーズ]、棟居イズミ[Gt]、石塚俊明[Ds/頭脳警察]、寺田佳之[Per]、松本ケンゴ[Gt/フリーキーマシーン])
釋弘元
宣伝・配給:ふーてんき
(画像:©TRICKSTER FILMS ALL RIGHTS RESERVED.)