企業のオフィスを飾るアート、シスレーやセザンヌなど近代から現代までの名画紹介

愛知県豊田市の企業が所蔵する美術作品のコレクションを紹介する『Art in an Office−印象派・近代日本画から現代美術まで』が、3月27日まで豊田市美術館で開催されている。

豊田市には多くの企業が集結しており、そのオフィスには、シスレーやセザンヌなどの印象派、パスキンやローランサンなどのエコール・ド・パリ、そして藤島武二や上村松園ら日本の近代の巨匠たちの隠れた名画が飾られている。近年は企業が現代絵画を積極的にコレクションしていることも知られており、時代とともに変化するそれらは、企業の姿勢を示すものとして個人の嗜好とは異なる魅力をもっている。

同展では、一般には見る機会のない、企業のコレクションなど約80点を展示。企業のオフィスと美術作品についてあらためて考えてみようという試みだ。

また、「ふね」をテーマとするコレクション展『浮舟』も同時開催されている。人生や、「ノアの方舟」の物語のシンボルとしての救済など、時代や地域、文化によって様々な意味や表現を持つ「ふね」について、同館コレクションに所蔵家からの作品を加え、現代の作家たちが「ふね」を連想させるイメージをどのように扱い、表現しようとしているかを紹介する。

豊田市制60周年記念
『Art in an Office−印象派・近代日本画から現代美術まで』

2011年1月8日(土)~3月27日(日)
会場:愛知県 豊田市 豊田市美術館 展示室8
時間:10:00~17:30
休館日:月曜(ただし3月21日は開館)
料金:一般300円 高校・大学生200円 中学生以下無料

『講演会 企業と美術』

2011年2月5日(土)14:00~
講師:小山登美夫(小山登美夫ギャラリー)

『学芸員によるギャラリートーク』

2011年1月22日(土)、2月11日(金・祝)、3月6日(日)、3月13日(日)全日14:00~

『作品ガイド・ボランティアによるギャラリートーク』

関連事業開催日(毎週木曜日を除く14:00~)
1階チケット・カウンター前にお集まりください。

コレクション展
『浮舟』

2011年1月8日(土)~4月3日(日)
会場:愛知県 豊田市 豊田市美術館
時間:10:00~17:30(入場は17:00まで)

主な出品作家:
荒木経惟
イケムラレイコ
大岩オスカール
北辻良央
トニー・クラッグ
小清水 漸
杉本博司
中村哲也
奈良美智
彦坂尚嘉
丸山直文
村瀬恭子
山口啓介
ウォルフガンク・ライプ

休館日:月曜(ただし1月10日、3月21日は開館)
料金:一般300円 高校・大学生200円 中学生以下無料

『学芸員によるギャラリートーク』

2011年2月20日(日)、3月19日(土)14:00~
※申込不要、1階受付にお集まりください

(画像上から:《つれづれ》上村松園 1940年頃、《下着姿の座る少女》ジュル・パスキン1928年、《春の朝・ロワンの運河》アルフレッド・シスレー1897年、《紅白梅》前田青邨 1970年頃)

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