甘美な名曲を生み出した夫婦の愛と真実に迫る音楽映画『マーラー 君に捧げるアダージョ』が、2011年ゴールデンウィークより東京・渋谷ユーロスペースほか全国で公開される。
舞台は世紀末のウィーン。作曲家でスター指揮者のマーラーと、美貌と音楽的才能でクリムトなど芸術家を魅了した妻アルマは理想的な夫婦だった。しかし、19歳の年の差と、アルマへ作曲を禁止したことから生じた亀裂が愛娘の死によって悪化。アルマは療養先で出会った年下のグロピウスと不倫に陥り、その事実に困惑したマーラーは精神分析医フロイトを尋ね、自己を語り始める。
同作の監督を務めるのは、『バグダッド・カフェ』のパーシー・アドロンと、その息子フェリックス。マーラーとアルマの音楽に秘められた激しくも切ない愛の史実を、叙情豊かな美しい映像とともに新たな解釈で描く。また、マーラー役のヨハネス・ジルバーシュナイダーと、アルマ役のバーバラ・ロマーナーは実在の2人を体現していると本国で絶賛された。
さらに、劇中では世紀末のウィーンを忠実に再現。ウィーン国立歌劇場の全面協力のもと、巨匠エサ=ペッカ・サロネンが指揮を取った、スウェーデン放送交響楽団による同作のための特別演奏も見どころだ。
『マーラー 君に捧げるアダージョ』
2011年ゴールデンウィークより渋谷ユーロスペースほか全国ロードショー
監督・脚本:パーシー・アドロン、フェリックス・アドロン
演奏:エサ=ペッカ・サロネン指揮&スウェーデン放送交響楽団
出演:
ヨハネス・ジルバーシュナイダー
バーバラ・ロマーナー
カール・マルコヴィクス
フリードリヒ・ミュッケ
配給:セテラ・インターナショナル
(画像:©2010, Pelemele Film, Cult Film, ARD, BR, ORF, Bioskop Film GmbH)