井上靖の自伝的小説を映画化、役所広司、宮崎あおい、樹木希林が3世代で描く家族の絆

井上靖の自伝的小説を映画化した『わが母』の公開が決定した。

昭和39年。幼い頃、実母である八重に育てらなかった小説家の伊上洪作は、家庭を持った今でも八重と距離をおいて暮らしていた。しかし、父が亡くなり、八重の生活が家族の問題となったことをきっかけに、伊上は妻や3人の娘、妹たち家族に支えられ、自分の幼い頃の記憶、そして八重自身の思いを向き合うことになる。

同作は、今年で没後20年を迎えた小説家・井上靖の小説『わが母の記~花の下・月の光・雪の面~』をもとに、薄れゆく記憶の中で息子への愛を必死に確かめようとする母親と、それを受け入れようとする息子の姿を通して、愛し続けること素晴らしさ、生きることの喜びを描き出す。

監督は『クライマーズ・ハイ』の原田眞人。主役の伊上洪作を役所広司、母の八重を樹木希林、そして伊上の三女・琴子を宮崎あおいという豪華俳優陣が演じ、撮影は井上靖にとって縁の地・伊豆や、東京・世田谷にある自宅などで行われた。

映画『わが母』は2012年全国ロードショー。

『わが母』

2012年全国ロードショー
監督・脚本:原田眞人
原作:井上靖『わが母の記~花の下・月の光・雪の面~』
出演:
役所広司
樹木希林
宮崎あおい
配給:松竹

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