東京アートシーンの魅力を伝える『アートフェア東京2011』、高嶺格らの特別展示も

国内外24都市のギャラリーが集結し、選りすぐりのアート作品を展示・販売する日本最大のアートの見本市『アートフェア東京2011』が、東京・有楽町の東京国際フォーラムで4月1日から3日まで開催される。

2005年より開催されている同フェアは、古美術や工芸から、日本画、洋画、現代美術、写真、版画、ビデオアートまで、様々な作品が一堂に会すイベント。ジャンルや時代を越えてアートを楽しむとともに、購入する機会を提供しながら東京のアートシーンがもつ魅力を広く伝えている。なお、2011年はドイツ銀行グループがメインスポンサーとなり、より充実したプログラムなどが開催されるとのことだ。

134軒のギャラリーが参加する今年のテーマは「アートを開く」。会場は、日本のアートシーンの特徴である古美術・工芸から、日本画・洋画、現代美術へのグラデーションを意識し、出品作品に応じたレイアウトで構成される。また、21世紀最初の10年を振り返る新企画『アーティスティック・プラクティス』では、PROJECTSアーティスティック・コミッティにより選ばれた各国100人からの事前のアンケート結果を踏まえて、アーティスト2人の作品を紹介。自然や宇宙という一貫したテーマで多様な作品制作を行う篠田太郎と、メディア横断的なインスタレーションやパフォーマンスなど多彩な表現でインパクトある作品を発表する高嶺格が特別展示を展開する。

また、同フェアに参加するギャラリーから選りすぐりのビデオアート作品を集めた上映会や、「遊び」と「創造性」をテーマにアートの可能性を探るシンポジウムやトーク、さらに、アートプロジェクトやパーティーなど、ユニークな新企画が予定されている。

※会場の東京国際フォーラムが、東京都から東日本大震災の被災者及び、福島第一原子力発電所の事故による避難者の受入れ施設に指定されたことを受け、開催延期になりました

『アートフェア東京2011』

2011年4月1日(金)11:00~21:00
2011年4月2日(土)11:00~20:00
2011年4月3日(日)10:30~17:00
第一会場:東京都 有楽町 東京国際フォーラム 地下2階 展示ホール1
第二会場「PROJECTS」:東京都 有楽町 東京国際フォーラム ロビーギャラリー1、2

料金:1DAYパスポート1,500円 小学生以下無料(但し大人同伴)
※1DAYパスポートで、期間中の1日に限り自由に入退場が可能
※全日入場は終了30分前まで

『プレ・イベント トーク「企業によるアート支援のかたち ― アートの力で人づくり、企業づくり、まちづくり」』

2011年3月3日(木)19:00~20:30 
会場:東京都 大手町 SPACE NIO(日本経済新聞社東京本社2F)
登壇者:
安立聖子(ドイツ証券株式会社 広報部長)
恵良隆二(三菱地所株式会社 美術館室長)
モデレーター:山本豊津(東京画廊+BTAP 取締役社長)

『プレ・イベント「アートフェア東京+森美術館共催シンポジウム 東京アートウィークから東京の文化発信を考える」』

2011年3月26日(土)14:00~16:00
会場: 東京都 六本木 アカデミーヒルズ49 スカイスタジオ(六本木ヒルズ森タワー49F)
登壇者:
近藤誠一(文化庁長官)
南條史生(森美術館館長)
今村有策(東京都参与・トーキョーワンダーサイト館長)
中村政人(アーツ千代田3331統括ディレクター)
ほか

トークシリーズ「ダイアローグinアート」より
『アジアのゼロ年代が考える、アートのかたち』

2011年4月1日(金)19:00~21:00
会場:東京都 有楽町 丸の内カフェ
登壇者:
フー・ファン(ビタミン・クリエイティブ・スペース)
ボラ・ホング(ギャラリー・ファクトリー)
モデレーター:金島隆弘(アートフェア東京エグゼクティブ・ディレクター)

『アート・コレクターの時代を考える』

2011年4月2日(土)12:30~14:00
会場:東京都 有楽町 丸の内カフェ
登壇者:
ツェン・ルディー(アートコレクター)
宮津大輔(サラリーマン・コレクター)
モデレーター:片岡真実(森美術館チーフ・キュレーター)

『銀座とアートと遊び』

2011年4月2日(土)17:30~19:00
会場:東京都 有楽町 丸の内カフェ
登壇予定者:
野呂洋子(銀座柳画廊)
山本豊津(東京画廊)
渡邉新(壱番館洋服店)

『芸術古今東西』

2011年4月2日(土)19:00~20:30
会場:東京都 有楽町三菱一号館美術館Café 1894
登壇者:山田長光(侘び数寄道長光流家元)
小崎哲哉(『REALTOKYO』『REALKYOTO』発行人兼編集長)

『特別企画トーク「ヨコハマトリエンナーレ2011が探求するもの」』

2011年4月2日(土)15:00~16:30
会場:東京都 有楽町 丸の内カフェ

登壇者:
逢坂恵理子(「ヨコハマトリエンナーレ2011」総合ディレクター
横浜美術館館長)
横尾忠則(美術家)
モデレーター:鈴木芳雄(編集者)

『スペシャル・ビデオプログラム「Body Talks? 未知なるカラダ」』

2011年3月26日(土)~4月3日(日)11:00~19:00(初日のみ18:00から)
会場:東京都 六本木 SYMPOSIA(六本木AXISビル B1)
※オープニング・レセプション(2011年3月26日(土)18:00~22:30)
※スペシャルビデオプログラム以外は要事前予約、アートフェア東京公式サイトにて詳細をご確認ください

(画像上から:『アートフェア東京2011』ロゴ、アートフェア東京2010 会場風景 Photo by 岩下宗利、アンディ・ウォーホル ≪ダブル・ミッキーマウス≫ 1981 77.5x109.2cm ユニーク・プリント、紙、ダイアモンドダスト © Andy Warhol Foundation for the Visual Arts / ARS, New York GALERIE SHO CONTEMPORARY ART、伊藤 彩 ≪ゾンビも恋をする≫ 2010 油彩、カンヴァス 180.3x220.6cm 小山登美夫ギャラリー、泉 啓司 ≪ケチャップ≫ 2010年 木(銀杏)、硬化プラスチック、色鉛筆、アクリル、 鉄(台座のみ) h.157xd.28xd.40cm Sculpture : h.56xd.28xd.19cm 撮影:渡邉郁弘 Courtesy of the artist and ARATANIURANO)

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