デビューから20年を迎えた今もなお、多くのファンを獲得し続けるバンド「フィッシュマンズ」の初となる評伝『フィッシュマンズ 彼と魚のブルーズ』が、河出書房新社から刊行された。
同書の著者は、ライターでありインディーマガジン『米国音楽』の発行人である川崎大助。1999年に逝去したフィッシュマンズのボーカル・佐藤伸治と、1990年から日々を共にする川崎の間に残る濃密な日々が、全432ページという大ボリュームで綴られている。
フィッシュマンズ内の出来事はもちろん、川崎が佐藤に行ったインタビューの抜粋や、90年代を象徴する出来事まで色濃く記すと共に、デビューからラストシングルまでの軌跡を辿った同書についてフィッシュマンズの茂木欣一は「佐藤伸治が生前描いてきた世界の中にある「何か」に対して、これ程までに的確な表現力で紐解かれた文章を僕は知らない。」と帯にコメントを寄せている。