社会学者の宮台真司と漫画家の山本直樹による25,000字対談『性表現と都条例を考える』が、太田出版のウェブサイトで無料公開されている。
この対談は、昨年12月に都議会本会議で可決された「東京都青少年健全育成条例改正案」について、かねてから同条例の危険性を指摘してきた2人が語りあったもの。条例可決までの背景や自身の幼少期のエピソードに触れながら、性表現だからこそできること、子供の精神的な成長にとって本当に必要な環境や教育について赤裸々な意見を交わしている。
太田出版は、創作物への規制を加えるべきではないという観点から条例について反対の立場を表明しており、条例に関する問題を共有することを目的に、同対談の無料公開に踏み切ったという。なお、この対談は3月8日発売の雑誌『マンガ・エロティクス・エフ vol.68』にも掲載される。