西洋的なファッションモチーフと、圧倒的な描写力で異彩を放つ若手女性アーティスト・橋爪彩の個展『After Image of the Red Shoes』が、3月26日から東京・神楽坂のイムラアートギャラリー東京で開催される。
2006年に東京藝術大学修士課程を修了し、その後すぐにベルリン、そしてパリへと制作拠点を移した橋爪。欧州滞在中は、過去の名作を中心に成立する美術界を目の当たりにし、その時代遅れな構造に疑問を抱き始めたという。卓越した技術を駆使して、あえて自身が嫌悪する西洋的なモチーフを写実する表現方法は、西洋中心の美術の世界への「Gift(ドイツ語で「毒」)」であると橋爪は述べている。
帰国後初となる同展では、ベルリン滞在中の2007年から取り組んでいる『Red Shoes Diary』と、2010年から制作している『After Image』という2つのテーマの作品群と、120号の新作を含む約10点を展示予定。
4月1日には、気鋭の小説家・島田雅彦と、音楽家・渋谷慶一郎とのトークセッションも開催される。ジャンルを越えた作家たちが「つくる」という根源的なテーマを軸に、自身の作品との向き合い方や制作の主題などについてトークを行う。
橋爪彩個展
『After Image of the Red Shoes』
2011年3月26日(土)~ 4月23日(土)
会場:東京都 神楽坂 イムラアートギャラリー東京
時間:12:00~19:00
休廊日:日、月曜
料金:無料
『オープニングレセプション』
2011年3月26日(土)18:00~
料金:無料
『橋爪彩×島田雅彦×渋谷慶一郎 ―美術 文学 音楽 つくるということ―』
2011年4月1日(金)19:30~20:30
会場:東京都 神楽坂 イムラアートギャラリー東京
料金:無料
※満員の際は入場を制限する場合があります
※同ビルのOhshima Fine Artは18:00から、MORI YU GALLERYは18:30からトークイベントを開催
(画像:Girls Start the Riot 130.3x194.0cm パネル、油彩 2010-2011)