書店員を中心とした有志によって選ばれる漫画賞『マンガ大賞2011』の選考結果が発表され、羽海野チカの『3月のライオン』が大賞に輝いた。
『3月のライオン』は『ヤングアニマル』(白泉社)で2007年から連載されている作品。東京の下町で暮らす若きプロ棋士の少年・桐山零と、彼の前に現れた3姉妹の交流を中心に、それぞれが心の傷と向きあいながら癒そうとする姿が描かれている。
羽海野は今回の受賞について「たくさんたくさん考えたすえ、『あの人 ハチクロだけで終わっちゃったよね』と言われない為には、ハチクロと同じカラーの作品を描くのではなく、もう一度、何もかも一からやり直すくらいの覚悟が必要だと思い この『3月のライオン』を描き始めました」「今はただただ嬉しくて胸がいっぱいです」とコメントを発表している。また、羽海野による東日本大震災の被災者に向けた寄稿イラストもあわせて公開された。
大賞以下の順位は、2位に森薫『乙嫁語り』、3位に花沢健吾『アイアムアヒーロー』、4位に久住昌之と水沢悦子の『花のズボラ飯』、5位に水城せとな『失恋ショコラティエ』と続いている。また、開催が予定されていた授賞式は東日本大震災の影響を受け、中止が発表された。