アーティスト集団「Chim↑Pom」と、未来芸術家・遠藤一郎の展覧会『Never give up!』が、東京・表参道ヒルズ内のPASS THE BATON GALLERYで4月24日まで開催されている。
サンフランシスコで行われた会田誠展でデビューしたChim↑Pomは、渋谷に生息するネズミを捕獲し剥製にした作品『スーパー☆ラット』や、カンボジアの地雷除去とセレブのチャリティー活動をモチーフにした『サンキューセレブプロジェクト』など、常に物議を醸す問題作を発表してきた。
未来芸術家を自称する遠藤一郎は、会田誠の弟子達による美術集団「ふつう研究所」所長で、ミュージシャン、DJ、多摩川カジュアルデザイナーなど様々な肩書きをもつアーティスト。また、数年間続ける車上生活で出会った各地の人々がボディに夢を記した「未来へ号」で全国を走ることにより、「GO FOR FUTURE」のメッセージを発信し続けている。
同展でChim↑Pomは、広島の空に「ピカッ」という飛行機雲を描き、議論を呼んだ2008年のパフォーマンス作品『ヒロシマの空をピカッとさせる』の映像を上映。対する遠藤一郎は、「未来へ!」と刺繍のはいった背広を着た遠藤自身が、「いくぞ!」と 言いながらひたすら六本木ヒルズに体当たりする映像作品『愛と平和と未来のために』で参加している。なお、同展のタイトル『Never give up!』は、2組のアーティストから放たれた、現在から未来へ向けたメッセージといえるだろう。
Chim↑Pom×遠藤一郎
『Never give up!』
2011年4月1日(金)~4月24日(日)
会場:東京都 表参道PASS THE BATON GALLERY
時間:11:00~21:00(月曜~土曜)、11:00~20:00(日曜、祝日)
料金:無料
(画像上:Chim↑Pom、画像下:遠藤一郎)