新刊書の書店で働く書店員の投票で選出される文学賞『2011年本屋大賞』の受賞作品が発表された。
大賞に輝いたのは、東川篤哉の『謎解きはディナーのあとで』(小学館)。以下、2位に窪美澄『ふがいない僕は空を見た』(新潮社)、3位に森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』(角川書店)、4位に百田尚樹『錨を上げよ』(講談社)と続いており、いずれの得点も300点台で並ぶなど接戦を繰り広げた。
東川は2002年の『密室の鍵貸します』で作家デビュー。受賞作の『謎解きはディナーのあとで』は、執事とお嬢様刑事が繰り広げるユーモアに溢れた本格ミステリー作品だ。
今回の本屋大賞では、一次投票に全国362書店から458人の投票があったほか、二次投票には全国351書店から439人の投票が集まった。全国の各書店では、受賞作及びノミネート作品のフェアが実施される予定。