ブラジル映画革命の旗手グラウベル・ローシャ没後30年映画祭、日本初公開作品も

「シネマ・ノーヴォ」の旗手として知られるブラジルの映画監督、グラウベル・ローシャの代表作を集めた特集上映『グラウベル・ローシャ・ベスト・セレクション』が、6月18日から東京・渋谷のユーロスペースで開催される。

グラウベル・ローシャは、1960年代にヌーヴェルバーグに呼応して登場したブラジルの新しい映画運動「シネマ・ノーヴォ」を代表する監督。1938年にブラジル・バイーアに生まれ、16歳で映画批評家としてデビュー。その後自ら映画監督として活動を開始し、1962年には初の長編映画『バラベント』を発表。先鋭的なスタイルでヨーロッパの映画界で激賞された『黒い神と白い悪魔』など数々の作品を生み出したが、1981年に43歳の若さで急死している。

ローシャの没後30年を記念して開催される『グラウベル・ローシャ・ベスト・セレクション』は、『バラベント』『黒い神と白い悪魔』『狂乱の大地』『アントニオ・ダス・モルテス』『大地の時代』の5作品を上映。うち3作品は日本初公開となっており、ジャン=リュック・ゴダールに「もっとも新しい映画監督の1人」と言わしめた、繊細かつ過激なローシャ作品を体験できるまたとない機会になるだろう。

『グラウベル・ローシャ・ベスト・セレクション』

2011年6月18日(土)~7月15日(金)
会場:東京都 渋谷ユーロスペース

上映作品:
『バラベント』
『黒い神と白い悪魔』
『狂乱の大地』
『アントニオ・ダス・モルテス』
『大地の時代』

料金:
一般1,700円 大学・専門学校生1,400円 会員・シニア1,200円 高校生800円 中学生以下500円

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