日本画の意味、意義を問う企画展『日本画を考える展覧会』が、東京・中野のギャラリーHidari Zingaroで5月17日まで開催されている。
同展では、日本画に携わる若手作家の作品を展示するもの。Hidari Zingaroをプロデュースするカイカイキキ代表の村上隆は、同展開催に寄せたステートメントの中で「バブル経済崩壊後、基盤としていたマーケットを失って日本画が日本社会そのものからはじかれてしまった。日本画の根拠はゴースト化してしまった」といった現状を指摘。同展は、村上の考えを踏まえた上で、若手作家の作品を通して日本画の意味と意義を考えるために企画されたという。
同展は2部構成となっており、第1部は『日本画ZERO「関東圏」』と『日本画ZERO「関西圏」』で構成。第2部の『日本画ZERO「日本画」改め、「日本マンガ式絵画科」誕生!』では、日本画の専門教育を受けていない若手作家の作品を展示する。それぞれの部により会期が異なるため、足を運ぶ際には注意して欲しい。
『日本画を考える展覧会』
2011年4月28日(木)~5月17日(火)
会場:東京都 中野 Hidari Zingaro(中野ブロードウェイ3F)
『第1部 日本画ZERO「関東圏」』
2011年4月28日(木)~5月3日(火)
出展者:
新保裕希
杉山愉岳
楚里勇己
日比谷泰一郎
福田星良
『第1部 日本画ZERO「関西圏」』
2011年5月5日(木)~5月10日(火)
出展者:
坂上祐斗
阿部瑞樹
巻田はるか
幕野まえり
『第2部 日本画ZERO「日本画」改め、「日本マンガ式絵画科」誕生!』
2011年5月12日(木)~5月17日(火)
出展者:
田村吉康
JNTHED
NaBaBa
森次慶子
田中伶
けーしん
(画像上から:巻田はるか ゆめうつつ 2011年、田村吉康 ANTENNA 2009年 1500×2100 アクリル絵具、金箔、墨、幕野まえり あぶなかったァ••• 2010年 1000×1000 アクリル絵具、JNTHED GunGilbert 2010年、日比谷泰一郎 依存共存、少しの拒絶 2010年 1600×1300 岩絵具、コラージュ、アクリル絵具)