劇団「サンプル」の新作公演『ゲヘナにて』が、7月1日から東京・三鷹市芸術文化センター星のホールで上演される。
サンプルを主宰する松井周は、平田オリザが主宰する劇団「青年団」所属中に同劇団を設立。今年4月には『自慢の息子』で『第55回岸田國士戯曲賞』を受賞。『ゲヘナにて』は、同賞受賞後初めての作品となる。
太宰治を題材にした同作は、自分を太宰の生まれ変わりだと信じている男が、無理心中で死なせてしまった恋人、母、妻が渾然一体となった「女神」の復活を周囲に説いていきながら、やがてゲヘナ(地獄)に到着する様を描く。
同作について松井は、「過去と未来の『間』、生と死の『間』、人と物の『間』、太宰治と私たちの『間』、舞台と観客の『間』をいかに味わうことができるかが課題」とコメントしている。公演は全12回行われ、上演後に松井によるトークイベントも予定している。
サンプル+三鷹市芸術文化センターpresents 太宰治作品をモチーフにした演劇作品 第8回
『ゲヘナにて』
2011年7月1日(金)~7月10日(日)全12公演
会場:東京都 三鷹市芸術文化センター星のホール
作・演出:松井周
出演:
辻美奈子(サンプル、青年団)
古舘寛治(サンプル、青年団)
古屋隆太(サンプル、青年団)
奥田洋平(サンプル、青年団)
野津あおい(サンプル)
渡辺香奈(青年団)
岩瀬亮
羽場睦子
料金:
一般 前売3,000円 当日3,500円
財団友の会会員 前売2,700円 当日3,150円
高校生以下 前売、当日とも1,000円(要学生証)
※全席自由・整理番号付
『ポストトークイベント』
2011年7月1日(金)19:30~
出演:
岩井秀人(ハイバイ主宰)
松井周
2011年7月2日(土)14:30~
出演:松井周
2011年7月2日(土)19:00~
出演:
古澤健(映画監督・脚本家)
松井周
2011年7月3日(日)14:30~
三浦直之(ロロ主宰)
松井周
※いずれも本編上演後開催
(画像:2010年サンプル「自慢の息子」 撮影:青木司)