中西夏之、名和晃平、イェッペ・ハインら注目作家の新旧作集う『Beyond』展

国内外で活躍するアーティスト6人のグループ展『Beyond』が、6月3日から東京・谷中のSCAI THE BATHHOUSEで開催される。

出展作家は、中西夏之、名和晃平、イェッペ・ハイン、川上幸之介、ブライアン・アルフレッド、嵯峨篤ら6人。立体、平面作品を合わせた約21点を展示予定だ。

東京都現代美術館で6月11日より個展開催予定の名和は、未発表のドローイングシリーズ『Line Fragment』を展示。アーティスト自身のコントロールと偶発的な力が拮抗することで生まれた動きのある描線が、大らかに画面を覆っていく作品となっている。また、現在金沢21世紀美術館で個展『360°』を開催中のデンマーク出身の若手作家イェッペ・ハインは、鏡の反射や光と影を利用した鑑賞者とのコミュニケーション型の立体作品を発表する。

一方で日本のアヴァンギャルドアートからペインティングをリードしてきた中西夏之は、1960年代と1980年代に制作したペインティング2点を出展。静かな反逆性を秘めた迫力あるキャンバス作品は、鑑賞者に強い印象を残すだろう。

ほかにも、ロンドンにて個展開催中の若手アーティスト川上幸之介や、『あいちトリエンナーレ2010』に出展経験のあるブライアン・アルフレッド、今年8月から開催される『横浜トリエンナーレ2011』に出展予定の嵯峨篤らが作品を発表。若手からベテランまでのバリエーション豊かな作品が揃う、興味深い展覧会になりそうだ。

※記事掲載時から一部内容が変更になりました

（画像上から：Kohei Nawa Line Fragment #22 2008 h.33.7 ｘ w.25.7 ｘ d.2.5 cm acrylic on paper、Jeppe Hein 3-Dimensional Circle 2007 200 x 140 x 140 cm Mixed Media、Brian Alfred High Line 2010 182.9 x 223.5 cm Acrylic on canvas、Kounosuke Kawakami industry 5 2010 120 x 250 cm Mixed Media on Canvas、Atsushi Saga repose / 024 – 027 2009 45.2-45.9 x 45 x 3.5-4.3 cm each installation size 103 x 160 cm MDF, urethane coat）

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