現代美術作家・高嶺格の展覧会『とおくてよくみえない』が、広島市現代美術館で7月10日まで開催されている。同展は1月に神奈川・みなとみらいの横浜美術館で行われた同名展の巡回展となる。
1968年に鹿児島県で生まれた高嶺は滋賀県在住のアーティスト。1990年代初頭からパフォーマンスを含む活動を始め、アーティストグループ「ダムタイプ」の作品などに参加。映像や音、コンピュータを用いた仕掛けなどを取り込んだインスタレーション作品やパフォーマンスなど、ジャンルを横断して表現と身体性を結びつける創作活動を行っている。また、振付家や音楽家との共作や、自らが演出を手がける舞台作品も発表するなど、演出家としても知られる。
同展では、2000年代初頭の作品をはじめ、2トンの粘土で作られた巨像を動かすクレイアニメ作品『God Bless America』、在日韓国人である妻との結婚式を巡る葛藤をドキュメントしたインスタレーション『ベイビー・インサドン』などの代表作だけでなく、高嶺が選んだ美術館のコレクション作品と、高嶺による映像を組み合わせた作品『物々交感論』などを展示。また、広島市民のボランティアも制作に参加した『A Big Blow-job』や、新作『とおくてよくみえない』など、高嶺による挑戦の成果を体験することができる。
高嶺格個展
『とおくてよくみえない』
2011年4月23日(土)~7月10日(日)
会場:広島県 広島市現代美術館
時間:10:00~17:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜
料金:
当日 一般1,000円 大学生700円 高校生500円
前売 一般800円 大学生600円 高校生400円
『アーティストトーク』
2011年6月25日(土)14:00~15:30
会場:広島県 広島市現代美術館
料金:無料
※要展覧会チケット、申込不要
『学芸員によるギャラリートーク』
2011年6月12日(日)14:00~15:00
会場:広島県 広島市現代美術館
料金:無料
※要展覧会チケット、申込不要
(画像上から:《とおくてよくみえない》2011年 広島市現代美術館での展示風景 撮影:中尾俊之(CACTUS)、《ベイビー・インサドン》2004年 写真インスタレーション(部分)、《God Bless America》2002 年 映像作品(イメージ)、《A Big Blow-job》2004 年/2011 年再制作 広島市現代美術館での展示風景 撮影:中尾俊之(CACTUS))