世界3大映画祭で受賞歴を持つ日本未公開作品などを一挙上映する『三大映画祭週間2011』が、8月13日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で開催される。
同イベントは、『カンヌ国際映画祭』『ベルリン国際映画祭』『ヴェネツィア国際映画祭』で有力な賞を獲得したにも関わらず、日本では未公開となっている作品を中心に集めた上映会。かつて日本は世界で最も多様な映画を観賞することができる映画大国だったが、経済の停滞と共に多くのミニシアターが閉館。現在では、世界最高峰ともいえる3大映画祭受賞作であっても、国内で上映される機会が少なくなっている。同上映会はそういった現状を踏まえて、多くの映画会社の協力を得て開催される。
上映作品は、『第63回カンヌ国際映画祭』で審査員賞を受賞したフランス、ベルギー、チャドの共同制作によるマハマト=サレ・ハルーン監督作『終わりなき叫び』や、『第60回ベルリン国際映画祭』で銀熊賞(男優賞、芸術貢献賞)を受賞したアレクセイ・ポポグレブスキー監督のロシア映画『夏の終止符』など、特別上映2作品を含む全9作品が予定されている。上映タイムテーブルは、6月上旬オープン予定の同上映会オフィシャルサイトで確認して欲しい。
『三大映画祭週間2011』
2011年8月13日(土)~8月26日(金)
会場:東京都 渋谷 ヒューマントラストシネマ渋谷
『終わりなき叫び』
監督・脚本:マハマト=サレ・ハルーン
出演:
ユースフ・ジャオロ
ディオク・コマ
※『第63回カンヌ国際映画祭』審査員賞受賞作品
『キナタイ-マニラ・アンダーグラウンド-』
監督:ブリランテ・メンドーサ
出演:
ココ・マルティン
フリオ・ディアス
マリア・イ サベル・ロペス
※『第62回カンヌ国際映画祭』監督賞受賞作品
『夏の終止符』
監督・脚本:アレクセイ・ポポグレブスキー
出演:
グリゴリー・ドブリギン
セルゲイ・プス ケパリス
※『第60回ベルリン国際映画祭』銀熊賞(男優賞、芸術貢献賞)受賞作品
『恋愛社会学のススメ』
監督・脚本:マーレン・アーデ
出演:
ビルギット・ミニヒマイアー
ラース・アイディンガー
ニコル・マリシュカ
※『第59回ベルリン国際映画祭』銀熊賞(女優賞、審査員賞)受賞作品
『ハッピー・ゴー・ラッキー』
監督:マイク・リー
出演:
サリー・ホーキンス
エリオット・コーワン
アレクシス・ゼガーマン
※『第58回ベルリン国際映画祭』銀熊賞(女優賞)受賞作品
『我らが愛にゆれる時』
監督:ワン・シャオシュアイ
出演:
リウ・ウェイウェイ
チャン・ジャーイー
ユー・ナン
チェン・タイシェン
※『第58回ベルリン国際映画祭』銀熊賞(脚本賞)受賞作品
『宇宙飛行士の医者』
監督:アレクセイ・ゲルマン・ジュニア
出演:
チュルパン・ハマートヴァ
メラーブ・ニニッゼ
アナスタシア・シェベレワ
※『第65回ヴェネツィア国際映画祭』銀獅子賞(監督賞)受賞作品
特別上映
『中国娘』
監督:グオ・シャオルー
出演:
ルー・ホアン
ボー・ウェイイー
ジェフ リー・ハッチングス
※『第62回ロカルノ国際映画祭』金豹賞受賞作品
『唇を閉ざせ』
監督:ギヨーム・カネ
出演:
フランソワ・クリューゼ
マリー=ジョセ・クローズ
クリスティン=スコット・トーマス
※『第33回セザール賞』最優秀監督賞、最優秀男優賞受賞作品
料金:
前売 5回券5,000円
当日 一般1,800円 学生1,500円 シニア1,000円
(画像上から:『ハッピー・ゴー・ラッキー』©2007 Untitled 06 Distribution Limited, Channel4 Television Corporation and UK Film Council. All Rights Reserved.、『夏の終止符』©Koktebel Film、『我らが愛にゆれる時』、『恋愛社会学のススメ』©Komplizen Film、『終わりなき叫び』©2010 Pili Films – GoÏ-Goï Productions - Entre Chien et Loup)