ヤン・シュヴァンクマイエル新作映画『サヴァイヴィング ライフ ―夢は第二の人生―』が、晩夏から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国で公開される。
寝る事だけが楽しみな中年の勤め人・エフジェン。ある日夢の中で出会った若くて美しい女・エフジェニエに再び会うため、彼は夢の操作法に関する本を探し出し、自らの意思で夢の世界に入っていく方法を見つける。仕事に行くふりをして毎日夢の中へ出掛けるエフジェンと、その行動を不審に思いはじめる妻のミラダ。夫の尾行を開始した妻は、やがて彼の儀式を目撃してしまう。
同作は、動く映像表現としてのシュルレアリスムを確立したチェコのアニメーション作家ヤン・シュヴァンクマイエルの5年ぶり新作。憂鬱な日常を脱出し現実と夢の世界の間を彷徨う男を、ブラックユーモアとともに描いたラブサスペンスだ。77歳を目前にしてもなおアートの最前線にたつ彼の新作には、「夢をみることが生きていく支えになる」というメッセージが込められている。
『サヴァイヴィング ライフ ―夢は第二の人生―』
2011年晩夏、渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国ロードショー
監督・脚本:ヤン・シュヴァンクマイエル
出演:
ヴァーツラフ・ヘルシュス
クラーラ・イソヴァー
ズザナ・クロネロヴァー
ダニエラ・バケロヴァー
エミーリア・ドシェコヴァー
配給:ディーライツ
(画像:©ATHANOR)