美術家・千住博の作品を中心に展示する美術館『軽井沢千住博美術館』が、10月10日に長野・軽井沢にオープンする。
1958年生まれの千住は、1995年に『ヴェネチア・ビエンナーレ』で東洋人として初めて名誉賞を受賞し、現在も国内外で活発に作品を発表している美術家。京都造形芸術大学では学長も務めている。
同美術館では、1978年から2011年にかけて制作された作品約100点を所蔵。軽井沢の土地の特徴を活かし、人々が森の中を散策するように千住作品を鑑賞できるような、開かれた展示空間を目指しているという。
建築は、妹島和世との建築ユニット「SANAA」として活動し、2010年の『プリツカー賞』の受賞をはじめ、国際的な注目を集めている西沢立衛が手掛けた。VI(ヴィジュアルアイデンティティ)は、ファッションブランド「minä perhonen」などのブランディングや青森県立美術館のVI、書籍などで数々のアートディレクションを行うなど多彩な活躍を見せているアートディレクターの菊地敦己が担当している。
同館のオープンに寄せて、千住は「本当に世界どこにも見たことのないような、まったく新しい創造的な空間がここに現れつつあります。私はこの美術館を、豊かな自然に囲まれた避暑地でもあるこの場所だからこそあり得る、光あふれる、明るい美術館にしたいと思っています」とコメントしている。
『軽井沢千住博美術館』
時間:9:30~17:00
休館日:火曜
7月~9月開館時間:9:30~18:00
休館日:無休
冬期休館日:2011年12月26日~2月末日
料金:一般1,200円 高校生・大学生800円
※中学生以下、障害者無料
(画像1~4:軽井沢千住博美術館 外観と展示風景 撮影:阿野太一 © 軽井沢千住博美術館、画像5:「千住博 ポートレート」 Photo : Kazuya Yamaguchi)