衣服デザイナーの三宅一生による東北地方の文化に焦点をあてた特別企画『東北の底力、心と光。「衣」、三宅一生。』が、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催される。
同企画展は、生活の基礎となる衣食住の「衣」に軸をおき、同施設のディレクターの1人である三宅が中心となって、東北で生み出される日用品の数々をその背景と共に紹介するというもの。雪の季節が長く厳しい自然環境の中で工夫を凝らしながら、美しく力強い日用品を生み出してきた東北地方。そこで長く伝えられてきたものづくりの知恵や、磨かれてきた伝統的な手仕事の技は、現代社会を支える様々な技術にも結びついている。同企画では、三宅が自身の衣服デザインと東北の日用品との関わりを通して、東北の底力とその精神を見つめ直していくという。
また、会期中には展示や映像上映のほか、様々な分野のゲストを連日招き、東北のものづくりやその精神に触れるトーク、公開制作、詩の朗読や音楽の演奏も行われる。思想家・美学者の柳宗悦が「日本でのみ見られるものが豊かに残っている、手仕事の国」と記した、東北の文化を再発見する貴重な機会となりそうだ。
『東北の底力、心と光。 「衣」、三宅一生。』
2011年7月26日（火）～7月31日（日）
会場：東京都 六本木 21_21 DESIGN SIGHT（東京ミッドタウン・ガーデン内）
時間：11:00～20:00（入場は19:30まで）
休館日：会期中無休
料金：無料
（画像：『東北の底力、心と光。 「衣」、三宅一生。』ポスター デザイン：浅葉克己）
