ミクニヤナイハラプロジェクトの舞台公演『前向き!タイモン』が、9月1日から東京・駒場のこまばアゴラ劇場で上演される。
ミクニヤナイハラプロジェクトは、ダンスカンパニー「ニブロール」主宰の矢内原美邦が「言葉」と「身体」の関係性に特化し、演劇的なアプローチからダンスや台詞、歌、映像など舞台を構成する要素を交錯させるべく取り組むソロプロジェクト。2008年には舞台『青ノ鳥』で『第52回岸田國士戯曲賞』最終候補作品へのノミネートも果たした。
同作は、シェイクスピアの戯曲『アテネのタイモン』を下敷きにしながら、大胆なアレンジを施した作品。シェイクスピアの『アテネのタイモン』の主人公が絶望して人間不信に陥ったまま死んでしまうのに対し、『前向き!タイモン』は、不幸のどん底にいる男が前向きに人生を見つめ直す物語となっている。
同作について矢内原は「前向きに生きる。これは簡単なことではありません。前向きに努めながらも、なにひとつ報われないまま人生が終わることなどよくあることです。だからって後ろ向きはまっぴらごめんです」「後ろ向きな人生が、あることをきっかけにパッ!と前を向いたときに生み出される、生きることへのエネルギーを私は信じたいです」とコメントしている。
ミクニヤナイハラプロジェクト vol.5
『前向き!タイモン』
2011年9月1日(木)~9月4日(日)全5公演
会場:東京都 駒場 こまばアゴラ劇場
作・演出:矢内原美邦
出演:
笠木泉
鈴木将一朗
山本圭祐
料金:前売2,800円 学生前売2,500円 当日3,200円
(画像上から:『前向き!タイモン』チラシ、笠木泉、鈴木将一朗、山本圭祐)