今年大きな話題を呼んだアニメ作品について論じた『成熟という檻 「魔法少女まどか☆マギカ」論』が、8月中に刊行される。
『魔法少女まどか☆マギカ』は今年1月から4月まで毎日放送などで放映された全12話のテレビアニメ作品。放映終了後も人気は衰えず、DVDやBluray、コミカライズ版などの関連アイテムがいずれも好評を博しているほか、二次創作の分野でも大きな盛り上がりを見せている作品だ。
同書では、本格的なSFプロットと様々な文学的要素を備えた同作をスタート地点にして、SFやホラーを中心とした小説、映画、コミックなどを批評。名シーンなどの豊富な図版と共に、同作のテーマのひとつである「少女たちの希望と絶望」を鋭く考察する。著者は、H・G・ウェルズ論などで注目されている批評家の山川賢一。
なお、同書の刊行を記念して、作中に登場する魔法少女たちをあしらった5種類のオリジナルうちわが制作される。同うちわは、8月12日から14日まで東京ビックサイトで開催される『第80回コミックマーケット』会場周辺で配布。また、キネマ旬報社のオンラインショップ「KINEJUN ONLINE SHOP」で同書の購入した人には、うちわ全種類セットがプレゼントされる。