今もなお多大な影響を与え続けている映像作家ケネス・アンガーの作品をモチーフにしたTシャツのライブプリントイベントが、東京・原宿のVACANTで8月27日と28日の2日間にわたって開催される。
1927年にアメリカ・カリフォルニアで生まれたアンガーは、ハリウッドのゴシップを暴露した書籍『ハリウッド・バビロン』の著者としても知られている。厳格なピューリタンだったという家庭へ反発から魔術へ傾倒し、その呪術的な映像イメージは後のアンダーグラウンド映画に大きな影響を与えた。中でも1949年から1972年までに制作した9作品の映像集成『マジック・ランタン・サイクル』は、アンガーの代表作とされている。
今回開催されるイベントでは、『マジック・ランタン・サイクル』の日本盤DVDと同作をモチーフにしたシルクスクリーンTシャツをあわせた数量限定セットを販売。Tシャツのデザインを手掛けるのは、服部一成、伊藤桂司、スケートシング、鈴木ヒラク、いすたえこ、河村康輔の6人。Tシャツは、選んだ図柄がその場でライブプリントされるという。さらに、アンガーを徹底解剖したタブロイド判解説書も付属する。
※記事掲載時、記事タイトルに一部誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
『SILKSCREEN T-SHIRTS LIVE FOR MAGICK LANTERN CYCLE ~実験映画の巨匠 ケネス・アンガーに捧ぐ6枚のTシャツ~』
2011年8月27日(土)、8月28日(日)
会場:東京都 原宿 VACANT
時間:13:00~20:00(両日とも)
参加者:
服部一成
伊藤桂司
スケートシング
鈴木ヒラク
いすたえこ(NNNNY)
河村康輔
料金:入場無料
(画像上:ケネス・アンガー『プース・モーメント Puce Moment』、画像中:ケネス・アンガー『ラビッツ・ムーン Rabbit's Moon』、画像下:ケネス・アンガー『快楽殿の創造 Inauguration of the Pleasure Dome』)