オーストラリアで6年間の刑務所生活を送ったラッパー「B.I.G. JOE」による獄中記『監獄ラッパー B.I.G. JOE 獄中から作品を発表し続けた、日本人ラッパー6年間の記録』が、本日8月25日に刊行された。
B.I.G. JOEは、北海道・札幌出身のラッパー。地元を中心に精力的に活動していたが、2003年にヘロイン密輸容疑で逮捕され、オーストラリアで6年間の獄中生活を送っていた。その後、服役中に日本への国際電話を通じてラップを録音するという異例の方法で制作された4枚の作品は、その生々しい内容で注目を集めた。2009年の帰国後は、ソロ作品の発表に加え、数々の客演や全国ツアーを行っている。
同書は、B.I.G. JOEが異国の獄中で過ごした日々を記録したもの。事件の顛末から裁判の行方、刑務所での過酷な生活、そして前向きに生きる力を与えてくれたラップという表現手段について綴っている。収監中の楽曲制作方法などの疑問点だけでなく、長い刑期の中で彼が感じたことなど、彼の思考を紐解くことが出来る興味深い内容となっている。