アジア最大規模のセクシュアルマイノリティ映画祭『第20回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭』が、東京・青山のスパイラルホールで10月7日から10月10日の4日間にわたって開催される。
同映画祭は、1992年から毎年開催されているもの。劇場公開される機会の少ないセクシュアリティやジェンダーをテーマにした映画を紹介し続け、現在ではセクシュアルマイノリティたち自身が楽しむための「お祭り」であると同時に、異性愛者たちがセクシュアルマイノリティの文化に気軽に触れることのできるカルチャーイベントとして定着しつつある。
記念すべき20回目の開催となる今回は、ほとんどが日本未公開となる全10作品を4つのプログラムに沿って上映。『海外ボーイズプログラム』で上映される作品は、ゲイリゾートに招待されたザックとベンジーのカップルが、滞在先のホテルでイケメンと仲睦まじく過ごす元彼のケイシーに遭遇してしまうというあらすじの人気コメディシリーズ最新作『ボクらのはっちゃけウィークエンド - Eating Out シリーズ』など4作品を予定。
『海外ガールズプログラム』では、ボーイッシュな10歳のおてんば娘が引越し先で周囲に男の子だと思い込ませ、同年代の女の子に恋心を抱かせてしまうという成長物語『トムボーイ』など3作品を上映する。
『日本プログラム』では、トランスジェンダーとして生きる京都の数学教師が、生徒や友人との関係を通して自己の根源を問いかける『Coming Out Story』を上映。『海外ドキュメンタリープログラム』は、保守的なテネシー州ナッシュビルに住みながら、アメリカ人カントリー歌手として初めて同性愛者であることを告白したシェリー・ライトの奮闘を追った『シェリー・ライト - カントリーシンガーの告白』など、2作品を予定している。
なお、上映後にスタッフやキャストによるトークイベントが開催される作品もあるので、タイムテーブルなどと合わせて同映画祭のオフィシャルサイトで確認して欲しい。また、10月9日には、映画祭の公式パーティー『Le Grand Bal』が東京・青山CAYで行われる。
『第20回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭』
2011年10月7日(金)~10月10日(月・祝)
会場:東京都 青山 スパイラルホール
[海外ボーイズプログラム]
『ロミオ』(監督:サビーネ・ベルナルディ)
『カブーン!』(監督:グレッグ・アラキ)
『LAに恋して』(監督:キャスパー・アンドレアス)
『ボクらのはっちゃけウィークエンド - Eating Out シリーズ』(監督:Q・アラン・ブロッカ)
[海外ガールズプログラム]
『ブルーミントンの恋』(監督:フェルナンダ・カルドーソ)
『トムボーイ』(監督:セリーヌ・シアマ)
『ミス・アンの秘密の日記』(監督:ジェイムス・ケント)
[日本プログラム]
『Coming Out Story』(監督:梅沢圭)
[海外ドキュメンタリープログラム]
『シェリー・ライト - カントリーシンガーの告白』(監督:ボビー・バーレッフィ、ベヴァリー・コッフ)
『あの頃、僕らは - いま語られるエイズの記憶』(監督:デヴィッド・ワイスマン)
映画祭公式パーティー
『Le Grand Bal』
2011年 10月9日(日)OPEN / START 21:00~
会場:東京都 青山 Cay(スパイラルB1F)
(画像上から:『ボクらのはっちゃけウィークエンド - Eating Outシリーズ』、『トムボーイ』、『Coming Out Story』、『シェリー・ライト - カントリーシンガーの告白』、『カブーン!』)