サイトウマコトによる、女性のからだと性をモチーフにした作品展『蜜が蜂を呼ぶように。 Like Nectar Attracting Bees』が、10月22日まで東京・清澄白河の小山登美夫ギャラリーで開催されている。
サイトウマコトは、1970年代よりグラフィックデザインに携わり、数々の賞を受賞。その作品はニューヨーク近代美術館、サンフランシスコ近代美術館など、世界30以上の美術館にコレクションされている。1990年代半ばからは絵画の研究にも着手し、2008年には石川・金沢21世紀美術館で画家として初めての展覧会『サイトウ・マコト展:SCENE [0]』を開催している。
同展では、作家自らの性行為の間に撮った写真をもとに制作された作品を展示。「アートは美しく、セクシュアルであるべきで、女性の体を描きながらそこにエロティシズムを感じさせないアートに意味はない」と語るサイトウは、印刷物のドットを用いた描法、絵の具を盛る手法によって、女性のヌードを真正面からエロティックに描き切っているという。
同展の試みから、「真に美しいものはなにか」というサイトウの挑戦的な問いかけを強烈に感じることができるだろう。なお、ギャラリーから「18歳未満の方はよくご考慮の上、ご入場をお決めください」とアナウンスもされている。
サイトウマコト展
『蜜が蜂を呼ぶように。 Like Nectar Attracting Bees』
2011年9月10日(土)~10月22日(土)
会場:東京 清澄白河 小山登美夫ギャラリー東京 7F
時間:12:00~19:00
休廊日:日、月曜日、祝祭日
(画像:サイトウマコト °Brix = 16 2010→2011 oil on cavas 146.0 x 220.0 cm ©Makoto Saito courtesy of Tomio Koyama Gallery)