チェルノブイリ原発事故と病に倒れた少女の物語描く、お蔵入り日本映画が公開

チェルノブイリの原発事故を背景に少女の物語を描く日本映画『カリーナの林檎 ~チェルノブイリの森~』が、11月19日より東京のシネマート六本木ほか全国で順次公開される。

『カリーナの林檎』は、チェルノブイリ原発事故があったウクライナと、その隣国であるベラルーシを舞台にした物語。家族が次々と病気に倒れ、ベラルーシの首都ミンスクにある親戚の家で暮らしている主人公の少女カリーナは、やがて自身も病に倒れる。そして入院先の友人たちが命を落としていくなかで、かつて母親から「悪魔のお城があって悪魔が毒をまき散らしている」と聞かされたチェルノブイリへ、毒をまくのをやめてもらうために旅立つ。

同作は、日本人の今関あきよし監督が2003年から自主制作で撮影をスタート。現地取材やオーディションを経て、2004年に『少女カリーナに捧ぐ』のタイトルで完成したが、公開されることなくお蔵入りになっていた。その後、2010年にベラルーシとチェルノブイリで再び撮影を敢行し、タイトルを『カリーナの林檎 ~チェルノブイリの森~』に改めて公開を控えていたところ、福島第一原発事故が発生したという。

同作のオフィシャルサイトには、完成に至る経緯と今関のコメントが掲載されているので、是非チェックして欲しい。

『カリーナの林檎 ~チェルノブイリの森~』

2011年11月19日(土)からシネマート六本木ほか全国順次ロードショー
監督・脚本:今関あきよし
脚本:いしかわ彰
出演:
ナスチャ・セリョギナ
タチアナ・マルヘリ
リュディミラ・シドルケヴィッチ
イゴリ・シゴフ
オルガ・ヴォッツ
セルゲイ・シムコ
アンドレイ・ドゥピク
ターニャ・イフェレェミェンコ
リザ・ミンキナ
ほか
配給:カリーナプロジェクト

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