表現研究者・佐藤雅彦によるエッセイ集『考えの整頓』が、10月31日に刊行された。
『考えの整頓』は、『暮しの手帖』で連載中のエッセイを書籍化したもの。著者の佐藤雅彦は、NHK教育テレビの人気番組『ピタゴラスイッチ』の監修や、ゲームソフト『I.Q』シリーズの原案、東京・初台のICCで開催された展覧会『君の身体を変換してみよ展』の作品監修および、同展で発表したメディアアート作品『計算の庭』などでも知られるほか、東京藝術大学大学院映像研究科教授の肩書きももつ。
同書には、「板付きですか?」「一敗は三人になりました」「広辞苑第三版 2157頁」「想像料理法」「~と、オルゴールは思い込み」などのユニークなタイトルをもつ27篇のエッセイを収録。日常の不可解な事柄を意外性に満ちた視点から考察し、物事の本質にじっくりと迫る鋭く味わい深い文章が堪能できる。
なお、装丁は松田行正、挿画は佐藤自身と内野真澄が手掛けている。