「もうひとつの現実」を知覚的に体験、芸術を問い直すライアン・ガンダー個展

ロンドンを拠点に活動する現代美術作家、ライアン・ガンダーによる『墜ちるイカロス―失われた展覧会』が、2012年1月29日まで東京・銀座のメゾンエルメス8階フォーラムで開催されている。

コンセプチュアルな手法で想像力を喚起させるガンダーの作品は、ニューヨークやロンドンの展示で高い評価を集めたほか、最近では日本国内でも沖縄県立博物館・美術館や福岡県の太宰府天満宮で個展を開催されたことでも話題を集めた。また、今年は『ヴェネチアビエンナーレ』や『横浜トリエンナーレ』にも参加している。

同展では、美術史における重要作品の参照や、架空のアーティストの引用といった手法を用いた作品を展示。過去・現在・未来を自在に行き来するそれらの作品群は、鑑賞者に展覧会や美術史への再考を促すと共に「もうひとつの現実」を提示するという。

また、開廊10周年を迎える同スペースの歴史にフォーカスした作品も発表。作品を前に広がる連想から、芸術について問い直すことができるだろう。


『墜ちるイカロス―失われた展覧会 ライアン・ガンダー展』

2011年11月3日(木)~2012年1月29日(日)
会場:東京都 銀座 メゾンエルメス8階フォーラム
時間:月~土曜11:00~20:00(最終入場19:30)、日曜11:00~19:00(最終入場18:30)
休館日:会期中無休(11月28日、1月1日、1月2日を除く)
料金:無料

(画像:©Keizo Kioku / Work created with the support of Fondation d'entreprise Hermès.)

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