アジアを中心に世界の先進的な作品を集めた国際映画祭『第12回 東京フィルメックス』が、11月19日から27日まで東京・有楽町朝日ホールを中心に開催される。
2000年からスタートし、今年で12回目の開催となる同映画祭。アジアの新鋭作家による10作品で競われるコンペティション部門には、『青春墓場~明日と一緒に歩くのだ~』が高い評価を受けた奥田庸介の商業映画デビュー作『東京プレイボーイクラブ』や、原発事故後の福島を捉えた藤原敏史監督のドキュメンタリー『無人地帯』、今年の『カンヌ国際映画祭 ある視点部門』で監督賞を獲得したイランのモハマド・ラスロフ監督による『グッドバイ』などが名を連ねている。
世界の先鋭的な映画を紹介する特別招待作品には、韓国のキム・ギドク監督によるセルフドキュメンタリー作品『アリラン』をはじめ、ハンガリーの名匠タル・ベーラ監督による最後の作品『ニーチェの馬』、イラン政府により映画製作を禁止されたジャファール・パナヒ監督のドキュメンタリー『これは映画ではない』、西島秀俊が殴られ屋の映画監督を熱演したアミール・ナデリ監督作品『CUT』、Cocco主演の塚本晋也監督作品『KOTOKO』などが選ばれている。
特集上映は、客観的かつシニカルな「重喜劇」と称されるスタイルを確立しながら、45歳の若さでこの世を去った川島雄三監督の代表作を紹介する『限定!川島パラダイス♪』 、没後10年を迎えた相米慎二監督の全作品を一挙上映する『相米慎二のすべて -1980-2001全作品上映-』を実施。
さらに、ジェームズ・ディーン主演の『理由なき反抗』で知られるニコラス・レイに新たな光を当てる2作品を公開する特集上映『ニコラス・レイ生誕百年記念上映』も行われる。
チケットについては、同映画祭のオフィシャルサイトで詳細を確認して欲しい。
『第12回 東京フィルメックス』
2011年11月19日(土)~11月27日(日)※全9日間
会場:
東京都 有楽町朝日ホール(有楽町マリオン)
東京都 有楽町 TOHOシネマズ有楽座
東京都 有楽町 TOHOシネマズ日劇
東京都 築地 東劇
(画像上から:『アリラン』(監督:キム・ギドク)、『これは映画ではない』(監督:ジャファール・パナヒ、モジタバ・ ミルタマスブ)、『KOTOKO』(監督:塚本晋也)、『東京プレイボーイクラブ』(監督:奥田庸介)©2011 東京プレイボーイクラブ、『とんかつ大将』(監督:川島雄三)©1952 松竹)