柴幸男が主催する劇団「ままごと」の舞台『あゆみ』が、 12月1日から東京・森下の森下スタジオCスタジオ、12月7日から神奈川の横浜赤レンガ倉庫1号館で上演される。
柴は、音楽を□□□の三浦康嗣が担当した『わが星』で『第54回岸田國士戯曲賞』を受賞したことでも知られる気鋭の劇作家・演出家。今回上演される『あゆみ』は、2008年1月に短編作品として初上演されたのち、柴の地元である愛知で新たな長編作品として作り直された作品だ。
同作の大きな特徴は、登場人物である1人の女性を全員のキャストで演じる点で、幅広い年齢で多くの役者が演じることにより、作品の奥行きが増すように創作されているという。また、平凡なエピソードを積み上げることによって、観客が思わず自身の記憶と重ねあわせてしまうという巧みな戯曲構成も見どころだ。
なお、同作から派生したワークショップや学生演劇などが各地方で継続的に実施されている。今後も「ある都市に生まれた1人の女性の人生を、その都市で、その都市の人々と作る」という『あゆみ』のコンセプトを具現化し、創作から発表までを各地域で実現する「演劇の地産地消」や、地方演劇と東京演劇を繋ぐ役割を担う作品を目指すという。
ままごと
『あゆみ』
作・演出:柴幸男
出演:
秋葉由麻
黒宮万理
鈴木亜由子
長沼久美子
藤吉みわ
フタヲカルリ
真嶋一歌
吉田愛
東京公演
2011年12月1日(木)~12月4日(日)※全6公演
会場:東京都 森下 森下スタジオCスタジオ
横浜公演
2011年12月7日(水)~12月9日(金)※全5公演
会場:神奈川県 横浜 横浜赤レンガ倉庫1号館
料金:
前売3,000円 当日3,500円 高校生以下1,000円(要学生証)
(画像上:ままごと『あゆみ』チラシ(デザイン:セキコウ)、画像2枚目以下:ままごと『あゆみ』舞台写真(撮影:羽鳥直志))