新進女性監督たちが等身大の恋とセックス描き出す、映画シリーズ『ポルノチック』

女性監督たちが独自の視線で恋とセックスを描き出す映画シリーズ『ポルノチック』が、11月26日から東京・銀座シネパトスをはじめ全国で順次公開される。

同シリーズは、漫画の世界で岡崎京子、やまだないと、南Q太らが描いたような等身大のエロスの表現に、映画というジャンルで挑戦するもの。今回は日向朝子、吉田良子、池田千尋によるバラエティ豊かな3作品を上映する。

角田光代原作の映画『Presents～合い鍵～』や映画『大停電の夜に』を素材にしたフェイクドキュメンタリー『大停電の夜に～ナイト・オン・クリスマス～』、初の長編作品『森崎書店の日々』などで知られる日向朝子監督。今回公開される『フォーゴットン・ドリームス』は、すれ違いの生活を続ける若い夫婦の心と体のすれ違いを描いた作品となる。

瀬々敬久監督の監修のもと『ともしび』で長編劇場デビューを果たした吉田良子監督の『惑星のかけら』は、深夜の渋谷で出会う少女とナルコレプシーの青年による、一晩の切なく刹那的な恋の物語を映し出す作品だ。なお、同作の主題歌にはビューティフルハミングバードの“まるで世界”が起用されている。

西島秀俊と加瀬亮が共演した『東南角部屋二階の女』で劇場デビューを果たした池田千尋が監督を手掛ける『夕闇ダリア』は、花屋を営む女性主人公と、その恋敵の幻影による奇妙な共同生活を描きながら、主人公の心の軌跡を描き出した作品。主演を務める吉井怜の繊細かつ大胆な演技が見所の1つとなる。

なお、作品ごとの上映時間が週によって異なるので、タイムテーブルなどをオフィシャルサイトで確認してから劇場へ向かおう。また、3作品はいずれもR15＋指定となっているので注意して欲しい。

（画像上から：『ポルノチック』フライヤー、映画『フォーゴットン・ドリームス』より、映画『惑星のかけら』より、映画『夕闇ダリア』より）

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