ロバート・キャパらによる写真家グループ「マグナム・フォト」の軌跡を追った書籍『マグナム・コンタクトシート 写真家の眼-フィルムに残された生の痕跡』が、11月に刊行された。
ルポルタージュとフォトジャーナリズムの代表的グループとして知られるマグナム・フォトは、第2次世界大戦後にロバート・キャパ、アンリ・カルティエ=ブレッソン、デビッド・シーモア、ジョージ・ロジャーの4人で結成。創設以来、自主独立の精神を重んじた活動を展開し、現在にいたるまで数々の歴史の転換点を撮影し続けている。
同書では、マグナム・フォト所属の写真家による139点のコンタクトシートと、作品にまつわるエピソードを500ページにも及ぶボリュームで紹介。作品イメージがどのように構築されていったのかをうかがい知ることができる、貴重な資料集となっている。
なお、掲載されている作品は、ロバート・キャパによるノルマンディー上陸、ジョセフ・クーデルカによるプラハ侵攻、トーマス・ドボルザックによるチェチェン紛争、ルネ・ブリが撮影したチェ・ゲバラ、イヴ・アーノルドが収めたマルコムXといった、20世紀を代表する作品群となる。
(画像上から:『マグナム・コンタクトシート 写真家の眼-フィルムに残された生の痕跡』表紙、『マグナム・コンタクトシート 写真家の眼-フィルムに残された生の痕跡』、『マグナム・コンタクトシート 写真家の眼-フィルムに残された生の痕跡』より、『マグナム・コンタクトシート 写真家の眼-フィルムに残された生の痕跡』より、『マグナム・コンタクトシート 写真家の眼-フィルムに残された生の痕跡』より)