美術館に日本庭園を原寸で再現、作庭家・重森三玲を多角的に紹介する個展開催

日本庭園史上に大きな功績を残した重森三玲の仕事を紹介する『重森三玲 北斗七星の庭 展』が、東京・神宮前のワタリウム美術館で2012年3月25日まで開催されている。

1896年に岡山で生まれた重森三玲は、40代から本格的に作庭を開始し、近代で最もアヴァンギャルドとも称される作品を残した作庭家。また、数多くの古庭園の実測を行い、日本庭園史の礎を築いたことでも知られる。

同展では、重森が手掛けた京都・東福寺本坊の庭園『北斗七星の庭』と『小市松の庭』を原寸で会場内に再現。実際に歩くことも可能となっている。また、重森による古庭園の研究成果を公開するほか、自らデザインした数々の品物、日本画家を志していた時代の絵画も展示。さらに代表的な庭園20庭を撮影したハイビジョン映像を上映するなど、独自の美意識と自然観に貫かれた重森の世界を多角的に紹介する。

なお、会場音楽を細野晴臣が手掛けているほか、会場デザインを藤原徹平、グラフィックをGROOVISIONS、映像制作を大房潤一が担当している。また連続トークイベント『庭をめぐる話』や茶会などの関連イベントも実施。詳細はワタリウム美術館のオフィシャルサイトで確認して欲しい。

※記事掲載時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

『重森三玲 - 北斗七星の庭 展』

2011年12月4日(日)~2012年3月25日(日)
会場:東京都 神宮前 ワタリウム美術館
時間:11:00~19:00(水曜は21:00まで)
休館日:月曜
料金:大人1,000円 学生(25歳以下)800円 大人ペア券1,600円 学生ペア券1,200円
※期間中、何度も使えるパスポート制

トークイベント
『庭をめぐる話』
会場:東京都 神宮前 ワタリウム美術館

『日本の意匠をめぐって』
2012年1月13日(金)18:00~20:00
出演:柏木博(デザイン評論家)

『庭とは何か?』
2012年1月20日(金)18:00~20:00
出演:藤森照信(建築家、建築史家)

『重森三玲の生涯』
2012年1月26日(木)18:00~20:00
出演:重森千青(重森庭園設計研究室代表)

『枯山水』
2012年3月23日(金)18:00~20:00
出演:松岡正剛(編集工学研究所所長、ISIS編集学校長)

料金:1,500円(要予約)

(画像上から:重森三玲 東福寺方丈庭園 <北斗七星の庭> 1939年、重森三玲 東福寺方丈庭園<小市松の庭> 1939年、重森三玲 「曲水庭設計図下図之絵」1968年、重森三玲ポートレイト)

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