現代演劇シーンで活躍する劇作家8人に迫るインタビュー集『東京演劇現在形:八人の新進作家たちとの対話』が発売中だ。
同書には、高山明(Port B)、松井周(サンプル)、岡田利規(チェルフィッチュ)、岩井秀人(ハイバイ)、前川知大(イキウメ)、三浦大輔(ポツドール)、タニノクロウ(庭劇団ペニノ)、前田司郎(五反田団)のインタビューを、日本語と英語の2ヶ国語で掲載。作家の生い立ちからキーとなるコンセプト、主要作品などを網羅すると共に、近年の日本演劇界の動向を紹介する。東京を中心に活動する作家たちの言葉から、東京という場所が生み出す社会文化的傾向を読み取る事ができるだろう。
著者は、日本演劇の動向を10年以上追いながら、パフォーミングアーツ専門のフリージャーナリストとして活動を続けている岩城京子。同書はロンドンを拠点に世界中の若手作家による現代芸術書や思想書を扱うマルチリンガル出版社のHublet Publishingから発行されており、日本国内だけでなく、amazon.ukなどの海外サイトでも販売されている。日本の演劇文化を海外に発信する書籍としても重要な役割を果たしそうだ。